セパン公式テスト2日目 | クアルタラロのクラッシュ翌日、ヤマハ走行見送りの理由
マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われている公式テスト2日目、ヤマハが走行を見送った。
この状況について、マッシモ・バルトリーニのインタビューを踏まえてお届けする。
3日目の走行に向け、原因特定を進める
GPジャーナルはセパン公式テストを現地で取材しているが、公式テスト2日目にヤマハのリリースはなく、ライダーの囲みなどの取材機会がなかった。このため、MotoGP.comで公開されたマッシモ・バルトリーニのインタビュー内容をもとに、ヤマハの現状を整理したい。なお、上述の通り現地取材による新しい情報を加えにくいこと、状況の共有を優先することを理由に、本稿は無料記事として公開する。
公式テスト1日目の2月3日、3回目のコースインをしたファビオ・クアルタラロがアウトラップの5コーナーで転倒を喫した。5コーナーは高速の左コーナーである。MotoGP.comで公開されている動画を確認したところ、かなりハイスピードでのクラッシュだった。
このクラッシュにより、クアルタラロは右手の中指を骨折した。1日目の午後にも走行を行ったが、2日目以降についてはテストに参加しないことに決めた、と夕方の囲み取材で話していた。クアルタラロはすでにサーキットを離れており、今後はスペインのバルセロナで負傷した指の詳しい検査を受ける予定だという。
このときのクアルタラロは原因について「僕の把握している限りでは、エンジンではなかった。エレクトロニクスの問題があって、それは午後にも起こった」と説明している。
なお、海外のメディアでは「その後の取材による」情報が報じられているが、GPジャーナルとしては確認が取れていないため、ここでは触れないこととする。
そしてテスト2日目、ヤマハは走行を見送った。すべてのライダーが一度もコースインせずに2日目を終えている。
この日、MotoGP.comでヤマハのテクニカル・ディレクター、マッシモ・バルトリーニのインタビューが公開されたので、公式情報としてそちらからバルトリーニの話を引用したい。
このインタビューで、バルトリーニは2日目に走行を見送った決断について、こう説明している。
「昨日ファビオがコース上で停止したあと、何が問題だったのかを確認しました。しかし、明確な原因は特定できていません。いくつかの仮説はありますけどね」
「ただし、ライダーの安全――自分たちのライダーだけでなく、他のライダーの安全も考慮した結果、再びコースに戻る前に、問題が何だったのかを本当に理解し、どのような対策を取るべきかを見極める必要があると判断しました。そのため、本日は走行を行わない、という決断をしました。引き続きチェックを続け、明日(3日目)に向けて原因の特定を進めています。今夜のうちにいい解決策が見つかり、明日は走行できることを期待しています」
バルトリーニによれば、問題の「原因については特定を進めているところ」ということだ。また、3日目の走行については、「解決策が見つかれば」行うことができる、ということになるだろう。
ヤマハのV4にとっては厳しい船出となった。ただ、ヤマハにとって、V4のMotoGPマシンがまったく新しい挑戦であることも、忘れてはならない。
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