ギャラリー&ノート|個性が詰まっているMotoGPライダーのピットボード
ギャラリー&ノートは、伊藤英里が現地で撮影した写真をメインにした記事です。今回は、11月18日のバレンシア公式テストで撮影した、MotoGPライダーのピットボードをご紹介します。
それぞれの個性あふれるピットボードをお楽しみください。
MotoGPライダーのピットボード
「ピットボード」は、ピットウオールからライダーに向けて出されるチームからのメッセージを表示するものです。前のラップのタイムや「ピットイン」の指示、レースでは後ろのライダーとのタイム差などが表示されます。日本では「サインボード」とも言いますね。
小椋藍のピットボードは、名前のロゴを使用したもの。小椋はピットでもレーシングスーツの背後にも、この「OGURA」ロゴを使用しています。ちなみに、MotoGPクラスにステップアップしてトラックハウス・MotoGP・チームのライダーになってからは、レーシングスーツの「OGURA」のロゴは、背中のハンプ(コブ)の部分に配置されているんですよ(Moto2時代は多くのライダーのように、腰部分にあった)。
©Eri Ito
ポルトガルGPで撮影©Eri Ito
ハンプ部分に「OGURA」が入っている(フランスGPで撮影)©Eri Ito
フランチェスコ・バニャイアのピットボードは、ゼッケンナンバーとレーシングスーツにも入れている言葉「GO FREE」、小さな三つの星(チャンピオンの獲得回数ですね)でデザインされています。
©Eri Ito
ポルトガルGP、バレンシアGP、公式テストまでマルク・マルケスの代役を務めたニコロ・ブレガのピットボード。代役参戦ゆえ、シンプルですね。
©Eri Ito
ホルヘ・マルティンは「マルティネーター」をデザインしたピットボード。
©Eri Ito
マルコ・ベツェッキのピットボードは、レーシングスーツと同じく自分の愛称(BEZ)を使用。
©Eri Ito
ラウル・フェルナンデスのピットボードには、ゼッケンナンバー「25」とレーシングスーツにも使用しているアイコンがありました。
©Eri Ito
レッドブルKTMファクトリーレーシングはチームで統一されているようです。ブラッド・ビンダー、ペドロ・アコスタともに、左側に「KTM」と「名前」、右側に「ゼッケンナンバー」が配置されています。
©Eri Ito
©Eri Ito
エネア・バスティアニーニのピットボードは、一際目を引くデザインとカラー。ピットボードでピンク系のカラーを使っているMotoGPライダーはあまりいないので、見つけやすそうです。
©Eri Ito
ジャック・ミラーのピットボードは、ニックネーム「Thriller」が全面に押し出されていました。
©Eri Ito
残念ながら、すべてのライダーのピットボードを撮影することはできませんでした。特にホンダとヤマハがほとんどないのは、バイクの撮影に集中していたから……。というわけで、次の機会をお待ちいただければ幸いです。
おまけ。ピットレーンで見たあんなもの、こんなもの
こちらの番号札、何に使用するものかすぐにわかったあなたは、かなりのMotoGP好きですね。左の壁にかかっているオレンジの番号は、サイティングラップでライダーがグリッドにつくときに各グリッドに置かれている番号。右の白い番号札は、ウオームアップ・ラップ後にライダーがグリッドにつくとき、列の位置を知らせるためにピットウオールから出されるものです。
白い番号札は、映像ではわかりづらいのですが、実際に見ると大きいです。
©Eri Ito
こちらはバイクを乗せるための台です。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスのものですね。走行を終えたバイクが、この台に乗せられます。台にマークされているのは、まっすぐに止めるための目印ですね。
©Eri Ito
おまけのおまけ。リカルド・トルモ・サーキットにあった自動販売機です。海外では、街中で自動販売機をほとんど見かけません。壊されて中のお金などが盗まれてしまうからです。ただ、サーキットでは自動販売機を見かけることがあります。それなりに安全だし、需要があるからだろうなあと思います。サーキットの周辺にはお店がなく、海外ではコンビニエンスストアもありませんから……。
©Eri Ito
©Eri Ito
各サーキットのパドックの雰囲気は、YouTube「GPジャーナル」でも紹介しているので、こちらもあわせてお楽しみください。
バレンシア公式テストで見たピットボード(とおまけ)でした。
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