【MotoGP基礎の基礎】2026年シーズンのミシュランタイヤ。フロントが2種類に削減

2026年シーズンのタイヤアロケーションについて説明します。
伊藤英里 2026.02.26
誰でも

知らなくても見られるけれど、知っていればもっとMotoGPが楽しくなる。
テレビや記事で見ていて「なんとなく知っている」単語、「いまいちよくわからない、アレ」……。
そんな単語や情報を解説する、「MotoGP基礎の基礎」シリーズ。
今回は「2026年シーズンのミシュランのタイヤアロケーション」についてです。

フロントタイヤは2種類からの選択に

「タイヤのアロケーション」とは、各グランプリにおいてライダーに割り当てられるタイヤの種類(コンパウンド)と本数の規定のことです。ロードレース世界選手権MotoGPクラスでは、ミシュランがタイヤサプライヤーを務めています。なお、ミシュランは2026年シーズンをもってその役割を終え、2027年シーズンからはピレリがタイヤサプライヤーとなります。

ここで、2026年シーズンのポイント。2026年シーズンは、フロントタイヤのアロケーションが変更になりました。

どういうことかというと、フロントタイヤは2025年まで3種類のコンパウンド(ソフト、ミディアム、ハード)から選ぶことができていました。これが、2026年シーズンは2種類のコンパウンドになるのです。

その代わり、ライダーはフロントタイヤの各コンパウンドあたり5本ずつ割り当てられていたところ、2026年シーズンは各コンパウンド7本の割り当てに増えました。というわけで、各ライダーの各週末のフロントタイヤの割り当ては合計14本(2025年は15本)に変更となっています。

ミシュランの説明によれば、「この変更により、シーズンを通して製造、輸送、リサイクルされる競技用タイヤは約500本削減される」とのこと。つまり、タイヤの本数を減らすことで、製造や輸送に伴うCO2排出量を抑える狙いがある、ということですね。

リアについては、すでに2023年シーズンからそれまでの3種類から2種類になっています。

なお、各グランプリにおける3日間での使用可能な本数は、ライダーにつきフロントタイヤは最大10本、リアタイヤは最大12本で、これは2025年シーズンから変わりありません。

さらに付け加えると、フランスGP、イギリスGP、ドイツGP、オーストラリアGP、バレンシアGPでは、これまで通り、3種類のコンパウンドが供給されます。これは、「天候の不確実性や気温変動の影響を受けやすいサーキットについては、安全性、パフォーマンス、競技上の公平性を確保するため、2025年シーズンと同一のアロケーションを維持する」という理由によるものです。

さて、それでは開幕戦のタイヤアロケーションを確認してみましょう。前述の通り、タイGPにはフロントタイヤ、リアタイヤともに、2種類のコンパウンドが持ち込まれます。

フロントタイヤは対称構造(シンメトリー)のソフトとミディアムコンパウンド。各コンパウンド、7本ずつがアロケーションされます。リアタイヤは、非対称構造(アシンメトリー)のソフトとミディアムコンパウンドで、ライダーにつき、ソフトは7本、ミディアムは5本が割り当てられます。

このような変更がレースやライダーの週末の組み立てにどう影響するのか、興味深いところですね。

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