ギャラリー&ノート:MotoGP第9戦イタリアGP|パドックの遠くに山が見えるムジェロ。ライダーの表情と情熱的ファン
MotoGPイタリアGPの舞台となるのは、トスカーナ州にあるムジェロ・サーキットです。ムジェロの関係者、メディア用駐車場はパドックよりも上に位置しているので、レンタカーを停めてからパドックを見下ろしながら歩きます。
正直なところ、ムジェロ・サーキットは取材するのに便利な場所とは言えません。サーキットの周辺にはホテルが少ないので、今年の場合、わたしはプラトという街に滞在していました。宿からサーキットまでは、約45km! 毎日往復90kmをレンタカーで走って、宿とサーキットを行き来しました。
ムジェロ・サーキットでは四六時中エンジンの音が響きます。わざわざ音を鳴らすためのエンジンを持ってくる人もいるのだそうです。この“騒音”もまた、ムジェロの名物のようなものですね。
決してアクセスがよくない。渋滞はするし、ブンブンとエンジン音が鳴り響く……。そんなムジェロですが、わたしは風景が気に入っています。パドックの向こうに山が見える光景は、アンバランスなようでマッチしていて、不思議に郷愁を感じます。

©Eri Ito
ピットレーンで、佐々木歩夢とアルベルト・プーチ(ホンダHRCカストロール チームマネージャー)が話しているシーンを発見。こういうシーンはタイミングが合わないと、正面から撮れないんですよね……。というわけで、後ろ姿をパシャリ。

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個人的に表情が気になった、ペドロ・アコスタ。写真は、土曜日午前中のフリープラクティス2の走行前でした。2024年シーズンのデビュー当初は明るく振舞っていたアコスタだけれど、今はナーバスな雰囲気を感じることが多くなりました。どちらの彼も、本当なのだと思います。

©Eri Ito
イタリアGPの木曜日、ヤマハ・ファクトリー・レーシングMotoGPのテストライダー、ライダー・パフォーマンス・アドバイザー就任が発表されたアンドレア・ドヴィツィオーゾがピットに姿を見せていました。

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パドックでファンサービスをする古里太陽を発見しました。イタリアのファンは熱心で、Moto3やMoto2クラスの日本人ライダーにもサインや写真を求めるシーンにたびたび出くわしました。

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もちろん、ドゥカティ、とりわけフランチェスコ・バニャイアは大人気です。バニャイアへの「ペコー!」「ペコオォォ!」という熱い熱い声援は、週末の間ずっと、サーキット中に響いていましたよ。ドゥカティ・レノボ・チームのトレーラー前は、ファンでいっぱいでした。マーシャルも混じっていますが、彼らもイタリア人でしょうからね。仕事が終われば一人のファンになるのでしょうね。

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イタリアGPのポスターも、ドゥカティのマルク・マルケスとバニャイアがメインでした。

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パドックといえば、こちらのクルマはゴミ回収車なのですが、EVカーでした。お仕事用のクルマはイタリアでも電動化が進んでいるのかもしれないですね。

©Eri Ito
おまけの話。わたしたちのように取材する人間にとっては、待つことも仕事のうちです。今回は土曜日までの囲み取材がプレスカンファレンスルームで行われたので、囲み取材に来るライダーを待っている間、各国の記者たちが「会見に出席」しました(?)。

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イタリアGPのギャラリー&ノートでした。
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