MotoGP第13戦オーストリアGP|小椋藍、サマーブレイクで磨いた“走りの土台”
2025年シーズン後半戦はオーストリアのレッドブルリンクで口火を切る。
MotoGPクラスで初めてのサマーブレイクを、小椋藍はどのように過ごしたのだろうか。
そして、前半戦で浮き彫りとなった課題への取り組みは。

©Eri Ito
小椋藍がサマーブレイクのトレーニングで注力したこと
サマーブレイク明けのレースウイークは、木曜日から始まる。
もちろん走行は金曜日からとなるが、木曜日からMotoGPクラスの全ライダーの囲み取材が設けられ、数名のライダーによる会見も行われる。1対1のインタビューといった取材対応なども、この日に行われることが多い。金曜日から走行が始まれば、当然ながらそちらが優先されるからだ。
オーストリアGP木曜日の囲み取材の多くは、「サマーブレイクはどうだった?」という質問から始まった。「久しぶりの囲み取材の導入」的な質問である。ライダーもまた、「久しぶりの囲み取材で、最初の回答」としてサマーブレイクをどのように過ごしたかを語って、週末の話に入っていく。
少し日に焼けた小椋は、休養とトレーニングでサマーブレイクを過ごしたそうで、「(日本では)ちょっと暑すぎましたね」と苦笑いしていた。
トレーニングについては、日本でMotoGPマシン以外のバイクでできることに注力したという。
「練習したのは、フロントとリアのバランスをいかに上手に使って上手に乗るか、だけです。前半戦でダメだったところは、たぶん、その多くがMotoGPマシンの上でしか乗り越えていくことができない。だから、日本ではいいフィーリングがつかめてきたときのために、フロント、リアのバランスの練習をしました」
「つまり、ブレーキをかけ始めてから、アクセルを開け始めるまでのところです。そのパートでは、フロントからリアに上手に荷重を移していかなくちゃいけない。そのトレーニングです」
この技術は「どのバイクでも、同じ(ように必要)です!」と、小椋は力強く肯定する。ベーシックだけれど、極めなければならない部分なのだと。
小椋は速く走るためのベースを、極限まで磨き上げようとしている。土台が素晴らしいものであればあるほど、その上に重ねられたものによって速さが増していくはずだ。小椋のそうした取り組み方は、基本的にずっと変わっていない。
「今抱えているいろいろな問題も、その部分が上手なら問題なく走れるので、どれだけそこが上手か、だと思いますね」
今、自分が課題とすること、「その状況で(今回の場合は日本でMotoGPマシンではないバイクで)」できることを明確に見極め、すべきことにしっかりと注力することもまた、小椋の才能だろう。
MotoGPルーキー小椋の、シーズン後半戦が始まる。
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