ギャラリー&ノート|2024スペインGPのパドックとモニュメント

ギャラリー&ノートは、わたし伊藤が現地で撮影した写真をメインにした記事です。

現地の雰囲気をお楽しみください。
伊藤英里_Eri Ito 2025.01.10
誰でも

ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催された、2024年シーズン第4戦スペインGPのパドックとサーキットの様子をお届けします。

2024年シーズンはスペインで5戦が開催されましたが(スペインGP、カタルーニャGP、アラゴンGP、ソリダリティGP・オブ・バルセロナ)、スペインGPは、その中でも、シーズン序盤の1戦でした。

個人的に、私はヘレスでのスペインGPにとても興味を惹かれ続けています。2024年は2度目のスペインGP取材でしたが、それでも、ヘレスのお客さんの熱気には、本当に圧倒されてしまうのです。

じつは、スペインGPはシーズンでいちばん観客が入るグランプリではありません。2024年シーズンは、週末通して18万1,289人。シーズンで最も観客を集めたのはフランスGPで、29万7,471人です。

ではフランスGPはもっとすごい熱量なのでは⁉  というと、少し違います。正確には、その熱、エネルギーの種類が違うように、わたしには思えます。(フランスGPのギャラリー&ノートは次回お届けしますので、お楽しみに!)

さて、まずはヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトパドックの雰囲気から。

©Eri Ito

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スプリントレースで3位を獲得したKTMテストライダー(ワイルドカードとして参戦)、ダニ・ペドロサの臨時セレブレーションは、パドックのレッドブルKTMファクトリーレーシングのトレーラーの脇で行われたんですよ。

3位でゴールしたライダーがタイヤの空気圧違反のため、スプリントレース直後のセレブレーションが終わったあとペナルティを受けて、ペドロサが3位に繰り上がったのです。こうした状況で、メディアにも開かれたセレブレーションが行われるのはあまり記憶にないです。テストライダーでワイルドカードとして3位を獲得したペドロサに、敬意を表されたのではないでしょうか。

この件に限らず、KTMテストライダーとしてのペドロサを見ていると、「ライダーにとって、こんな報われ方もあるのだなあ」と、しみじみ思います。

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ヘレスといえば思い浮かべる人も多いだろう、UFO型のラウンジ。入ったことはありません……。

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2010年、ホルヘ・ロレンソが優勝したときに飛び込んだ池は、11コーナーの観客席から見えます。

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ティオペペというシェリー酒のマスコット(?)がタワーの上に立っています。丘の上のタワーのその上にあるので、サーキットのどこからでも見つけられます。これも、ヘレスっぽい光景かもしれないですね。

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サーキットには観覧車もあります。

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ポルトガルGPのギャラリー&ノートでもお伝えしましたが、ヘレスでも馬に遭遇しました! ここではエントランスに立って、警備をしていました。たぶん飽きちゃったんだと思うんですが、馬がふらふらと動きたがるのを、またがっている警察官がたしなめていました。大変なお仕事ですよねえ。  

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南欧らしい、空の遠さと雲の白さ。ヘレスは、空の模様も素敵なんですよ。

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日曜日の朝、メディアセンターが入っている建物の2階の廊下から、パドック越しに最終コーナー側を眺めます。向こう側に見える丘を、びっしりと観客が埋めています。カラフルなパラソルが見え、色とりどりのシャツやフラッグが見えます。彼らは決勝レースが待ちきれないというように、歓声を上げるのです。「オオオオ……」という声がのろしのように上がって、空に立ち上っていく……。わたしは、人の熱量にこれほど臓腑を鷲掴みにされたことはありません。

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サーキットを出ると、エントランスの前には広大な二輪駐輪場が広がっています。その一角にはフードスタンドもあって、ランチの時間には、たくさんの人がビールを飲んでお肉を食べていました。もちろん、イベリコ豚のサンドイッチなども売っています。安くはありませんが、損はないおいしさなので、ぜひおすすめです。

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ヘレス・サーキットには、たくさんのモニュメントがあります。ここではその一部を紹介します。

こちらは、サーキットの名前を冠している「アンヘル・ニエト」の銅像です。2018年、サーキットの名称が現在の「ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエト」になったとき、設置されたそうです。巨大な駐輪場に向いているエントランス(MotoGP.comの説明によると、第2ゲートとのこと)の前にあります。

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サーキットの中にあるモニュメント。

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1989年125ccクラス、1999年500ccクラスのチャンピオン、アレックス・クリビーレのモニュメント。

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フェラーリのモニュメント。F1は、ヘレスでは1997年を最後に開催されていないそうです。

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パドック外の1コーナー側にたたずむのは、1993年、ヘレス・サーキットで不慮の事故により亡くなった、若井伸之のフラミンゴ像です。足を運んだ日には、すでに花が供えられていました。

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スペインGPのギャラリー&ノートでした。

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